最新の判例から学ぶ!相続トラブル回避術
- 司法書士 望月大
- 2月22日
- 読了時間: 3分

相続は誰にとっても身近な問題ですが、遺産の分割や相続人同士の意見の食い違いから、トラブルに発展するケースが後を絶ちません。最近の判例をもとに、相続トラブルを防ぐためのポイントを考えましょう。
1. 最新の相続トラブル判例とその教訓
ケース① 遺言書の有効性をめぐる争い
【判例】自筆証書遺言の形式不備で無効と判断(最高裁 2023年)ある被相続人(亡くなった人)が遺言書を残していましたが、署名や押印の不備があったため、裁判所は「遺言無効」と判断しました。
▶ 教訓:公正証書遺言の活用が安心!
自筆証書遺言は不備があると無効になる可能性が高いため、公証役場で作成する「公正証書遺言」がおすすめ。
2020年の民法改正により、自筆証書遺言の「財産目録」はパソコンで作成可能になりましたが、それでも不備のリスクは残ります。
ケース② 介護した相続人と他の相続人の公平性
【
判例】長年の介護を理由に「特別寄与料」が認められた(2022年 地裁)被相続人の長男が長年にわたり介護をしていたが、遺産分割では他の兄弟と同じ割合に。長男は「介護の負担があったのに不公平だ」と主張し、「特別寄与料(相続人以外が貢献した場合に請求できる)」が認められた。
▶ 教訓:生前の貢献は記録を残し、契約を結ぶべき!
「家族信託」や「贈与契約」を活用し、貢献に見合う報酬を確保する。
介護の記録(日記やメモ)を残しておくと、後々の請求の証拠になる。
ケース③ 事業承継をめぐる争い
【判例】親の会社を継いだ長男と次男の対立(2023年)父親の経営する会社を長男が継ぐ予定だったが、遺言書がなく、次男が「自分にも経営権がある」と主張し、争いになった。結果的に裁判で長男が経営を継承したが、長期間の争いで会社の業績が悪化した。
▶ 教訓:生前から「事業承継計画」を立てる!
遺言書だけでなく、事業承継計画を策定し、関係者と共有する。
「種類株式」や「持ち株の信託」などを活用し、経営権をスムーズに引き継ぐ。
2. 相続トラブルを防ぐための実践ポイント
✅ 公正証書遺言を作成する
不備がない遺言書を作成し、争いを未然に防ぐ。
✅ エンディングノートを活用する
法的効力はないが、財産や希望を整理し、家族の負担を軽減できる。
✅ 家族信託や生前贈与を活用する
認知症対策として家族信託を利用する。
贈与税の非課税制度を活用し、早めに財産を分ける。
✅ 相続専門の弁護士・税理士・司法書士に相談する
相続税対策やトラブル回避のため、専門家に事前相談を!
まとめ:相続は「争族」にしない工夫が大切!
相続トラブルは、生前の準備と家族間のコミュニケーションで防げます。特に、遺言書の作成や専門家への相談が重要です。最新の判例を参考に、自分や家族の相続対策を進めましょう!
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