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相続放棄をしたら借金はどうなる?

更新日:2月3日

相続放棄 L&Mコンサルティング司法書士事務所

相続放棄は、故人(被相続人)から相続するはずの財産や権利を一切放棄する手続きです。この手続きを行うことで、故人の借金や債務を相続せずに済みます。本記事では、相続放棄をした場合に借金がどのように扱われるのか、また手続きの注意点について解説します。


1. 相続放棄とは?

相続放棄とは、被相続人の財産(プラスの財産とマイナスの財産の両方)を一切受け取らない選択をすることです。

相続放棄のポイント:

  • 放棄をすると、財産だけでなく借金も引き継ぎません。

  • ただし、放棄後は最初から相続人ではなかったものとみなされます。

法的根拠 民法第939条では、相続放棄をした人は、その相続に関する一切の権利や義務を放棄すると定められています。


2. 相続放棄をすると借金はどうなる?

相続放棄を行うと、被相続人の借金は放棄した人に請求されることはありません。しかし、以下の点に注意が必要です。

(1) 他の相続人に移る

相続放棄をした場合、相続権は他の相続人に移ります。

  • 例えば、長男が放棄した場合、次男や孫が相続人となり、借金を引き継ぐ可能性があります。

  • 全員が相続放棄を行えば、最終的に相続人がいなくなります。

(2) 最終的には国が管理

全ての相続人が相続放棄を行った場合、被相続人の財産(プラス・マイナス問わず)は国が管理することになります。この場合、借金の支払い義務は国にはありません。


3. 相続放棄の手続き方法

相続放棄を行うには、家庭裁判所で正式な手続きを取る必要があります。

(1) 手続きの流れ

  1. 申述書の提出

    • 被相続人が亡くなったことを知った日から3ヶ月以内に家庭裁判所に申述書を提出します。

  2. 必要書類の準備

    • 被相続人の戸籍謄本、住民票除票

    • 自身の戸籍謄本

    • その他、家庭裁判所が求める書類

  3. 裁判所の審査

    • 裁判所が審査を行い、問題がなければ相続放棄が認められます。

(2) 期限に注意

相続放棄の期限は3ヶ月以内です。この期間を過ぎると、相続を承認したとみなされることがあります。


4. 注意点と例外

(1) 3ヶ月以内に判断できない場合

  • 借金や財産の全体像が不明な場合、家庭裁判所に申立てをして「熟慮期間」の延長を求めることができます。

(2) 相続放棄後のリスク

  • 相続放棄をしても、すでに借金を支払ったり、財産を使ってしまった場合、「単純承認」とみなされる可能性があります。この場合、相続放棄は認められなくなるので注意が必要です。

(3) 家族間でのトラブル

  • 一部の家族だけが相続放棄を行うと、残った相続人に大きな負担がかかる場合があります。事前に家族で話し合うことが重要です。


5. 専門家に相談するメリット

相続放棄は手続きを誤るとトラブルになりかねません。特に、次のような場合は司法書士や弁護士などの専門家に相談することをおすすめします。

  • 借金が多額である場合

  • 相続人が複数いる場合

  • 財産や負債の内容が不明確な場合

専門家に相談することで、正確な手続きが可能になり、不要なトラブルを避けることができます。


まとめ

相続放棄を行うことで、借金を相続せずに済む一方、手続きには期限や条件があるため慎重に進める必要があります。財産や借金の全体像をしっかり確認し、必要に応じて専門家に相談することで、スムーズに対応できるでしょう。

相続や借金問題でお困りの方は、ぜひお気軽にご相談ください。



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司法書士 望月大

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