相続登記とは?なぜ必要なのか?わかりやすく解説
- lmhoumu1
- 2024年12月18日
- 読了時間: 5分

はじめに
家族が亡くなった後、不動産を相続する場合に必要になるのが「相続登記」です。相続登記とは、不動産の名義を亡くなった方(被相続人)から相続人へ変更するための手続きですが、「なぜ相続登記が必要なのか?」を知らない方も多いのではないでしょうか。
2024年からは相続登記が義務化され、手続きを怠るとペナルティが科される可能性もあります。この記事では、相続登記の基本的な内容や必要性、そして手続きを進める際の注意点をわかりやすく解説します。
1. 相続登記とは?
相続登記とは、亡くなった方が所有していた不動産の所有者名義を相続人に変更する手続きのことです。不動産の名義変更をしないままだと、その不動産を正式に相続したとは言えません。
相続登記は法務局で行い、手続きが完了すると登記簿謄本(登記事項証明書)に新しい所有者の名前が記載されます。
2. 相続登記が必要な理由
① 不動産の所有権を明確にするため
相続登記を行うことで、その不動産の所有者が誰なのかを法律的に明確にできます。これにより、不動産の売却や活用がスムーズに行えます。
もし名義を変更しないままだと…
不動産を売却したい場合に手続きが進まない
相続人間でトラブルが起きる可能性がある
② 将来のトラブルを防ぐため
相続登記をしないまま時間が経つと、相続人が増えたり所在が不明になったりして、登記手続きがより複雑になります。
例えば…
相続人が亡くなると次の世代の相続人が発生し、関係者が増える
共有名義のままだと、売却や処分には全員の同意が必要
このような事態を避けるためにも、相続登記を早めに行うことが重要です。
③ 法律で義務化されるため
2024年の法改正により、相続登記が義務化されました。義務化後は、相続が発生してから3年以内に登記を申請しなければなりません。
違反するとどうなる?
罰則として過料(最大10万円)が科される可能性があります。
3. 相続登記をしないとどうなる?
相続登記をしない場合、以下のようなデメリットがあります:
① 不動産の売却や活用ができない
相続登記が完了していないと、物件の売却や担保設定などができません。不動産の活用が制限されてしまいます。
② トラブルや負担が増える
相続人が増えることで、名義変更が複雑になる
他の相続人と意見が対立する可能性が高くなる
必要な書類の取得が難しくなる(死亡者の戸籍が増えるなど)
③ 放置すると固定資産税が課され続ける
不動産を相続登記しないままだと、亡くなった方の名義のままで固定資産税が課されます。誰が支払うかが曖昧になり、トラブルの原因になります。
4. 相続登記の基本手続き
相続登記は、以下の流れで進めます。
① 必要書類をそろえる
主な必要書類は次の通りです:
被相続人の戸籍謄本(出生から死亡まで)
相続人全員の戸籍謄本
相続人の住民票
遺産分割協議書(相続人間で話し合いを行い、不動産を誰が相続するか決める)
固定資産評価証明書(不動産の評価額を証明する書類)
② 遺産分割協議を行う
相続人が複数いる場合、不動産を誰が相続するのかを話し合いで決め、合意内容を「遺産分割協議書」に記載します。
③ 登記申請を行う
相続登記は、相続した不動産がある地域の法務局に申請します。
書類の不備があると受理されないため、慎重に準備しましょう。
自分で手続きを進めることも可能ですが、司法書士に依頼するケースが多いです。
5. 相続登記にかかる費用は?
① 登録免許税
相続登記には、「登録免許税」という税金が必要です。
税額は、不動産の固定資産評価額の**0.4%**です。
例:固定資産評価額が1,000万円の場合 → 登録免許税は4万円
② その他の費用
書類の取得費用(戸籍謄本や住民票の取得代)
司法書士への依頼費用(相場:5万円〜10万円程度)
L&Mコンサルティング司法書士事務所は:36,300円~
6. 相続登記をスムーズに進めるコツ
① 必要書類を早めに確認する
必要書類が揃わないと手続きが進められません。被相続人の戸籍謄本は特に取得に時間がかかる場合があるため、早めに取り寄せましょう。
② 遺産分割協議を丁寧に行う
相続人間でしっかり話し合いを行い、トラブルを防ぐことが大切です。司法書士や弁護士にサポートを依頼するのも有効です。
③ 専門家に依頼する
相続登記は手続きが複雑なため、専門家(司法書士)に依頼することで、スムーズに進められます。費用はかかりますが、ミスを防ぐことができます。
まとめ
相続登記は、不動産を適切に管理し、将来のトラブルを防ぐために欠かせない手続きです。2024年からは義務化されたため、早めに対応することが求められます。
相続登記をスムーズに進めるポイント:
必要書類を早めに揃える
遺産分割協議を丁寧に行う
必要に応じて専門家に依頼する
家族にとって大切な資産である不動産を、正しく引き継ぎ管理するために、この記事を参考に準備を進めてみてください!
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司法書士 望月大
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