相続登記の義務化
- lmhoumu1
- 2024年10月10日
- 読了時間: 3分
更新日:1月28日

【この記事は令和7年1月28日に更新されました】
相続登記の義務化について知っておきたいこと
2024年4月から、日本で「相続登記の義務化」がスタートしました。この制度改正は、不動産の所有者不明問題を解決するために導入されたもので、相続した不動産を適切に管理しやすくすることを目的としています。本記事では、相続登記の義務化について、その概要や影響、手続きの流れを解説します。
相続登記の義務化とは?
これまでは、不動産を相続した場合でも登記が義務ではなく、放置されることが珍しくありませんでした。その結果、不動産の所有者が分からなくなる「所有者不明土地問題」が深刻化していました。
「相続登記の義務化」とは、不動産を相続した人が、一定期間内にその不動産の登記を行うことを義務づける制度です。このルールにより、適正な管理や活用が促進されると期待されています。
具体的な義務内容
義務化の対象者: 不動産を相続または遺贈により取得した人。
義務化の対象不動産: 全ての不動産(宅地、農地、山林などを含む)。
登記申請の期限: 相続が発生してから3年以内に手続きを完了する必要があります。
未登記の場合の罰則: 期限内に手続きを行わない場合、10万円以下の過料が科される可能性があります
手続きの流れ
必要書類を揃える
被相続人の戸籍謄本や住民票の除票
相続人全員の戸籍謄本
不動産の登記事項証明書
遺産分割協議書(必要に応じて)
登記申請書を作成
登記申請書には、申請人や相続対象の不動産情報を記載します。
法務局に提出
相続不動産が所在する地域の法務局に、必要書類を提出します。
登記完了
登記が完了すると、新しい所有者として記録されます。
義務化のメリット
不動産管理の円滑化所有者が明確になることで、不動産の売買や活用がスムーズに行えるようになります。
相続トラブルの予防早期の手続きによって、相続人同士の争いや混乱を減らす効果が期待されます。
地域社会への貢献放置された不動産が減少することで、地域の活性化や防災対策にもつながります。
注意点
手続きの遅延に注意: 忙しさや手続きの複雑さから期限を超過しないように注意しましょう。
専門家への相談: 書類の不備や手続きミスを避けるため、司法書士などの専門家に相談することをお勧めします。
遺産分割協議が必要な場合: 相続人が複数いる場合は、遺産分割協議を行ってから登記手続きを進める必要があります。
相続登記義務化への対応はお早めに!
相続登記の義務化により、不動産の適正な管理が求められる時代になりました。期限内に手続きを行わないと、罰則の対象になる可能性があるため、相続が発生した場合は速やかに対応しましょう。
手続きに不安がある方や忙しい方は、ぜひ司法書士にご相談ください。プロのサポートを受けることで、安心して手続きを進めることができます。

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司法書士 望月大
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